卒業生インタビュー

インタビュー:卒業生の活躍

愛知から全国に発信を

五十棲 保彦 氏(大樟会愛知支部長 32回)
1942年10月5日、京都市東山区生まれ。大阪市立淀高等学校(現・淀商業高等学校)卒業。1966年、本学経済学部経営学科卒業後、木のおもちゃのメーカー(株)ニチガン入社、50歳で服部玩具(株)に転職、その後、タカラトミー(株)の子会社トイズユニオン(株)を再生。

愛知支部は全国56支部の中でも歴史ある支部で、戦後間もない1947(昭和22)年に設立。当時は静岡、愛知、岐阜、三重の4県にまたがる東海支部として活動していた。愛知支部になったのは1999(平成11)年からであり、2017(平成29)年には70周年を迎えている。五十棲支部長はこの伝統ある愛知支部の6代目支部長を2011(平成23)年から務め、今年で10年目を迎えている。

充実した学生生活、移り変わりの激しい業界へ飛び込む

元々は京都の出身で就職後、東京、九州、名古屋と転勤し、名古屋に移り住んで35年になるそうだ。大学当時は歓楽街の多い十三から通学し、クラブは現在大樟会の中でも現役支部長の多い写真部で活動していた。写真部では将来社会に出てからためになる社会勉強を数多くさせてもらったと振り返る。ゼミは竹林ゼミを選択、卒業時は薬品業界での「再販制度と価格維持の現状」という薬品価格の実情に一石を投じるテーマで卒業論文を書かれている。
卒業後は父親の会社を継ぎ、ニチガンに就職。再編、合併が激化する玩具業界に身を置くことになった。この業界は次々とヒット商品の開発をすることが使命とされ、常に新しいアイデアを求めて奔走、自身も「アナログからデジタル」に頭を切り替えていったという。68歳でタカラトミーの子会社を最後に退職したが、その後も名古屋大学教育学部附属の中高一貫校で警備の仕事を続けている。ここでは月1回の交流会で教育者と酒を酌み交わしながら親交を深めているという。

つながる経大を実感する同窓会企画

同窓会に参加するきっかけになったのが当時会社に出入りしていた同窓生であり、現在の仕事も同窓生の紹介で通うようになり、今でも経大の「つながる力。」が継続されている。
愛知の支部長は初代の岡田佐市支部長から錚々たる方が就任されてきたが、自身が支部長を務めて、支部自慢の活動は、母校が13年振りに全日本駅伝に出場するのを機に企画した応援の集いであるという。スタート地点の熱田神宮の西門大鳥居から伊勢路までの沿道に経大の幟をはためかせての応援は宣伝効果は絶大で、未把握の卒業生から沿道で声をかけられたり、応援後に電話があったりと、『繋がる経大を実感するには一番の企画ですよ』と嬉しそうに話す。
今年は設立以来欠かすことなく続けてきた支部総会が新型コロナの影響で中止にせざるを得ない状況になってしまったが、そのため結果的に支部長を永く続けられたと前向きに捉えている。愛知県は全国的にも上位の人口増の県で、地元に戻っている卒業生や転勤で愛知県内に住んでいる卒業生の発掘に努めて、大樟会、愛知支部を盛り上げていきたい。また、今一緒に支部活動に尽力してもらっている三津辰雄副支部長はITに長けた人物で、FacebookはじめSNSを活用して、卒業生を発掘してつながりを広めていく後継者に期待を託す。愛知は東京と大阪の中間に位置し、愛知が盛り上がれば、大樟会全体が盛り上がっていくことになると愛知支部、大樟会への熱い思いは尽きることはなかった。(聞き手=広報部・天野康弘)

 

こちらは 同窓会誌「澱江56号」掲載の記事です

「澱江56号」はこちから御覧ください 
2024年度
2023年度
2022年度
2021年度