支部・OB会からのお知らせ

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第17回「一想苑会」開催のご報告

第17回「一想苑会」開催のご報告
~ 卒業50年 いまも “友愛久遠に変わるまじ”~

2024年10月31日、福井県の『ふぐの宿』で17回目を開催しました。今回は仙台や会津若松、広島、岡山、兵庫、滋賀、石川、福井から11人が集まり、1泊2日で若狭の名所旧跡や味覚を堪能しました。メンバーは41~43回卒の学生寮出身者や45回卒からなり、「一想苑」という学生アパートで数年間を共に過ごした大経大のOBたちです。
「一想苑」は大学から市バスで15分ほどの井高野町にあり、当時、経大生の男ばかり27人が下宿していました。アパートの三面が女子短大の寮に囲まれ、2階の部屋の窓を開けると…いつでも女子大生を見ることができた…最高の立地でした。地方出身者ばかりでしたが、苑をあげての飲み会や女子大生との合同ハイキング、麻雀大会、早朝野球などの年間行事が代々引き継がれており、いつもどこかの部屋から笑い声があふれていました。中には合ハイで出会った女性と後に結婚した強者もいます。また、一想苑が日赤大阪府支部所属の大経大学生赤十字奉仕団の拠点であったことから、多くの者が団に所属し、青年奉仕団や看護学生奉仕団と一緒に献血活動や施設の訪問活動をしました。「自由な時間に少しでも社会貢献ができたら」と活動に積極的に参加し、有意義な経験をすることが出来ました。
そんな仲間たちも1979年に全員が卒業、地元や都会で就職して離ればなれになりました。1984年、メンバーの結婚式に出席した数人が「これからはオリンピック・イヤーに集まろうや!」ということになり、1988年に第1回目7人の「一想苑会」が大阪で始まりました。その後、2004年までは4年に1度でしたが、以降2年に1度、そして2018年からはみんなが定年退職したので毎年開催になりました。現在ではメンバーも13人になり、開催地はメンバーの地元などで持ち回りしています。
縁もゆかりもない若者たちが大樟の下で出会い、一つ屋根の下で過ごした。そのあと家庭を持ち、定年退職、今では70歳前後になりました。「一想苑会」で杯を酌み交わし、仲間たちが何とかやっていることを確かめ合うことが、今の暮らしの“励み”や“糧”になっているとつくづく感じます。
一想苑はすでに1990年頃にとり壊され、今はありません。しかし、それぞれが住む場所で地震や豪雨災害などがあれば「大丈夫か?生活に必要な物はないか?」などと心配し、現在も共に過ごした時代が続いています。
次回は2025年11月に滋賀県で開催することが決まっており、全員元気で参加することを約束しました。
藤田 嘉秀(45回)

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