2018
 
2018年度入学式 盛大に開催される
学部生、大学院生、合わせて1937名

 2018年度の入学式は、2018年4月1日(日)、桜花爛漫の本学フレアホール(A館)に学部生、大学院生合わせて1937名の新入生を迎え、盛大に挙行されました。

 式は午前、午後の二部に分けて行われ、午前の部は午前10時から、経済学部、人間科学部、経済学研究科、人間科学研究科、午後の部は午後1時から、経営学部第1・2部、情報社会学部、経営学研究科、経営情報研究科の入学式がそれぞれ行われました。コ永光俊学長、藤本二郎理事長の式辞(祝辞)の要旨は下記のとおりです。

 なお、本年度の入学式には、本学の海外協定校であるフランスの欧亜高等管理学院(EMBA−ISUGA)のマガリ・ケルヴィニオ学院長が特別ゲストとして招かれ、祝辞を述べられました。

(コ永 光俊学長 式辞・要旨)

写真

 本日、ここに学部生、大学院生合わせて1937名の新入生を迎えられたこと、うれしく思います。本学は1932年の浪華高等商業学校に始まり、現在86年になります。これまでに9万7千名を超える卒業生を輩出し、社会で活躍されています。2年後には10万名を超えることになると思います。

 皆さんは、今日からその伝統を受け継ぐ大阪経済大学の学生です。大阪経済大学の学生であることを誇りに思う「大経大プライド」を持って4年間を過ごしていただきたいと思います。

 本日の入学式には特別ゲストをお迎えしています。フランスのパリの西にあるブルターニュー地方にある欧亜高等管理学院(EMBA−ISUGA)のマガリ・ケルヴィニオ学院長です。本学と交流協定を結んでいて、昨年の4月から8月に2名の女子学生が留学してくれました。そして、9月には私たちが訪問して、向こうの入学式で私が英語でスピーチをいたしました。本日は、そのお礼として学院長に、わざわざフランスから来ていただきました。

 本学は、世界の15ヵ国・地域の30大学と交流協定を結んでいます。皆さんが行こうと思えば、世界中の大学に留学することができます。昨年度は、カナダのヨーク大学に11名、ニュージーランドのワイカト大学へ4名、アメリカ、オーストラリア、アイルランドなどに計22名が留学しました。1ヵ月程度の短期研修には多数の学生が参加しています。大学は、留学費用として学費の一部を援助しています。皆さんにも行ってほしいと思います。

 ここで一つのポエムを紹介します。「世界は一冊の本」です。私の好きな詩人である長田弘(おさだ ひろし)さんの詩です。「本を読もう、もっと本を読もう、もっともっと本を読もう。書かれた文字だけが本ではない。日の光、星のまたたき、鳥のこえ、川の音だって本なのである。ブナの林の静けさも、ハナミズキの白い花々も、大きな孤独なケヤキの木も本だ。本でないものはない。・・・・・・」。
皆さん、これからの大学生活で古今東西の知恵のかたまりである本を読んでみませんか。

 最後に、一つ皆さんに言葉を贈ります。本学の前身である戦前の昭和高等商業学校の校長で、1949年に本学の初代学長となった黒正巖博士は、「道理貫天地(道理は天地を貫く)」「研学修道」と言いました。これは大経大オリジナルの言葉、世界でオンリーワンの言葉です。

 皆さん、「世界」という一冊の本を一緒に読んでみませんか。その時、「道理貫天地」という言葉を覚えておいてほしいと思います。


(藤本 二郎理事長 式辞・要旨)

写真

 新入生の皆さん、まずはご入学、おめでとう。

 私は、理事長を拝命して、まだ8ヵ月余りですが、私なりに大学というのは、大学側からすると、学生を原則4年間お預かりし、頭と体と心と道理を理解する力を鍛えあげて、世の中に役に立つ人間として送り出すところだと考えております。世の中の価値観が多様になっているなか、この多様性に見合う学生を育てることだと思います。また、大学生の皆様において、大学とは学問や知識、教養などを学ぶところであり、合わせて学生と学生、学生と先生方、教職員、学生と社会人が出会う場であり、そこで大いに学び合い、語り合い、競い合い、助け合い、刺激し合い、切磋琢磨し、自分を成長させていく場所だと思います。

 実は私も、半世紀、ちょうど50年前の1968年、この大学に入学いたしました。当時は校舎もこんなにきれいではなく、女子学生もクラスに一人くらいで、今のような華やかさは全くありませんでした。そして、4年間の学生生活は、授業をさぼり、遊びに行ったり、アルバイトに精を出す日々を送っていたように記憶しています。その後、民間企業の入社試験を受け、幸いに上場企業に入社し、企業人としては、一生懸命、仕事に取り組んだ方かもしれません。46歳で取締役に、後に社長、会長を務め、70歳で会社を卒業するまで48年間、世の中に貢献したとして黄綬褒章をいただき、天皇陛下にも拝謁することができました。 その礎になっているのは、この大阪経済大学での学びであり、仲間であると確信しております。

 そんな私から、入学に際し、皆様方に一言、アドバイスを申し上げたいと思います。それは、学生時代にバイタリティーとセンシビリティーを養っていただきたいということです。学生ですから、勉学に励むことはもちろんですが、いつも健康で朗らかで、溌剌としていること、そして、常に相手の立場に立ち、相手を理解し、尊重し、相手の気持ち、相手の痛みがわかる人間、つまりバイタリティーとセンシビリティー豊かな人間になってほしいということです。それらが社会人になった時に、たいへん役に立つことだと、私の経験から確信しています。いろいろなことにチャレンジし、充実した4年間を過ごしていただくことを希望します。

写真

写真

写真