2012
 
2012年度
寄稿原稿特集

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「ひとみ会」へのより多数の参加を!!

ひとみ会

 十三回生「ひとみ会」は既に報告されたように、卒後60年を期に終焉宣言をしたが、継続を望む声が多く、「二次ひとみ会」の形で年2回春は桜、秋は紅葉に誘われて開催されている。今年の春は京都嵯峨で開催、出席者は13名であった。齢80半ば、夫々何らかの不調を抱えながらも押しての参加は、共に戦火をくぐり苦難の戦後を生き抜いた友の元気な顔を見て語りあいたいためである。つらい老いも病も友の頷きで癒される。

 社会への関心にも劣えず政治、経済、憲法問題、大震災や原発問題に至るまで歴史を踏まえた見識をユーモラスな会話で展開、共感し合い勇気づけられる。こうした問題意識はその昔、大隅川辺のあの古びた学舎で培われたものである。今私たちは一層厳しい老いに直面しつつあるが、この「老いを如何によく生きるか」の問題を共に考え学び合うために、「二次ひとみ会」へより多くの参加者を心より願っている。

 しぶとくも生き来し我等経専時代 培ひしもの風化しざらめ
       (山脇(田中)延子氏の歌(ひとみ会会員・歌人))

藤澤みほ子(13回)

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