2011
 
2011年度
寄稿原稿特集

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50年に及ぶ指導に感謝
西岡 弘 師範を囲み謝恩会

柔道部OB会

 大阪経済大学柔道部OB会(会長=下垣恒彦氏)は、50数年にわたり柔道部を指導されてきた西岡弘師範(講道館9段)が平成23年4月勇退されたのを受け、お礼を込めた謝恩会を11月20日(日)ヒルトン大阪(大阪市北区)で華やかに行われた。

 謝恩会には柔道部OB100名超、大学から徳永光俊学長、宋仁守学生委員長、河井保雄学生部長、望月久義学生部課長、柔道部部長の大橋範雄教授、同窓会から大樟体育会梶村貞男事務局長、平田義行広報部長らが出席した。

 全員起立の中、下垣会長の先導で入場された西岡師範は86才とは見えぬまさに威風堂々、柔術家としての風格はいささかも衰えも見せられない。下垣会長は「今日は柔道一筋に半世紀に及ぶご指導にお世話になったOBが一堂に集まりました。数々の思い出の中でも昭和38年、関西柔道選手権で上位6校に入り全国大会出場という快挙をとげました。その後も師範のご指導と伝統を受け強豪校として活躍しております。ありがとうございました」と心から謝辞を述べた。徳永学長は「師範には以前『雲外青天』と書いた色紙をいただきました。これは困難を乗り越え努力をすればその先は青い空が見える、という意味で、師範は講道館9段になられ技、見識、人物ともまさに『雲外青天』の道を歩まれました。大経大にとっても素晴らしいことです」。次いで大橋部長が謝辞を述べ吉田文雄OB会相談役が高らかに乾杯を発声、会場は熱気に包まれ一気に盛り上がった。師範を囲んでテーブルごとの記念撮影は、皆さん少年のように目を輝かせ手をとり、肩を抱き合って旧交を温めていた。

 宴半ば、児玉・小林両先輩、安田現監督らがそれぞれの時代の思い出を語り、師範もこれには笑い、うなずく場面も。佐々栄治副会長が「一口に50年といっても人知れぬご苦労に並々ならぬ努力をされたと思います。この間、350名の部員が師の稽古を受けました。代表してお礼を申し上げます」とあいさつ。

 最後に西岡師範が「昭和24年、5段をもらったがもっともっと強くなりたくて講道館へ自費で行った。全国からきている高段者の稽古は熱気がものすごく顔も見れないぐらいでした。私はもともと近畿大学に席がありましたが、昭和36年頃萩原元監督のお誘いで大経大に来ました。バラック建ての校舎に汚いドブ川、稽古の畳も上げ下げせねばならない。内心えらい所に来たなと思いました。しかし受けた以上必死で指導に明け暮れ、合宿も全国50回はいったでしょう。経大の50年間、事故やケガがなかったことに満足しています」とお礼を述べられた。内田正副会長が「師範は雲の上の仰ぎ見る方でした。長いご指導、ありがとうございました。これからは大経大柔道部名誉師範として長くご指導をお願いします」と締められた。

 最後に全員で歌った柔道部遠征歌は、稽古に明け暮れ、遠征に泣きながらも柔道を愛するものだけが許される歓喜の熱唱に、西岡師範はうなずくように優しい笑顔で聴いておられた。

広報部長 平田義行

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