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一岡謙二氏は大正14年6月大阪市福島区生まれの82歳。昭和20年9月卒業の12期生として大阪経済大学を卒業後、日本写真専門学校教諭(15年)日本商業美術専門学校校長(3年)を経て、京阪電鉄寝屋川市駅前に写真スタジオを経営し、寝屋川市民会館結婚式場専門カメラマンとなる。 この間、国際写真サロンに2度入選、日本繊維意匠センターデザインコンクールに入選、同センターの登録デザイナーに選定されるなど数々の実績を残した。 ただ、日本写真専門学校の教員時代にアジエ、ブレッソン、キャパ、マン・レイといった世界的写真家の作品に触れたときの感動が忘れられず、あれから30年以上たった今、後世に残す写真集を作ろうと決意する。 とりわけ、貧乏写真家といわれパンと牛乳だけで生活し、誰に知られることなく死んでいったとされるアジエの、朝早くパリの町を大きなカメラをかついで撮った写真が頭の中に焼きつき「自分も人々の心の中に住みつくような写真を撮りたいと大阪城に挑戦しました」という。 毎朝4時に家を出て太陽が沈むまで5年間、大阪城を撮り続けた。「春夏秋冬雲の色が違い、誰も見たことのない美しい色に包まれた大阪城を撮れたと思います」と。こうして大阪城に命をかけたプロの写真集が完成した。(発行所―新風舎03-3568-4946、定価3,100円) |