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先の北京五輪バドミントンで末綱・前田組が世界ランキング1位の中国チームを破り、日本人としては初の第4位の快挙を成し遂げ、日本中を感動させたが、あの2人の選手を育てたのがNEC SKYの今井彰宏監督。今井監督がバドミントンを始めたのは中学生時代。 大経大に入ったころのバドミントン部は、関西学生リーグの2部に低迷していたが、そこで頭角を表し、その年の秋に1部リーグに昇格。NTTを経て、トナミ運輸在籍中にNECの宮本幸弘監督から「うちを日本一のチームにしてくれないか」との誘いに、当時「もう少し選手生活を続けるかどうかで悩んでいた時期だったので、これからは他人のために頑張ってみよう」と、監督の一言で「自分の迷いが吹っ切れた」という。 当時のチームはリーグ8チーム中5〜6位と低迷。週2日の勤務以外は練習に打ち込ませてくれる会社の環境に「良い素材の選手が揃っているのに、これでは環境に甘えている」と徹底的に意識改革を進めて行ったという。 末綱選手は監督が入社した時はまだ2年目。前田選手は今井監督自らスカウトした選手だ。 「監督としてよりも先輩として接している」という。 同チームは、昨年全日本実業団選手権では創部24年目にして初優勝を果たし、「シルバーコレクター」の汚名返上。 今や2人の看板選手はオグシオを凌ぐ人気ぶり。今井監督は「この北京五輪でバドミントンをメジャー競技にのし上げてくれたことが一番うれしい」という。 これから、早くもロンドン五輪に照準を合わせ、一時も気を休めることは出来ない緊張の日が続く。 (聞き手=小林真人)
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