2019年12月3日(火)午後6時から、大阪市福島区のホテル阪神大阪において2019年度第2回大樟春秋会総会が開催されました。 出席者は会員11名のほか大学から来賓として藤本理事長、山本学長、崎田事務局長岸田進路支援部長、大樟会から田村会長ほか2名の計18名が参加した。 総会は春秋会の志水利通事務局長の司会で始まり、森田俊作大樟春秋会会長(大和リース株式会社社長)は、冒頭、概要、以下のとおり述べられました。 「大樟春秋会は単なる茶話会ではない。私たちはもっと汗をかかなくてはならないと思う。来年、東京オリンピックを前にして、景気は決して上昇傾向にはない。では、東京オリンピックが終って、2025の大阪万博が終ったら、その後はどうなるのかと海外の人によく聞かれる。学問は世の中の役に立つような学問でなくては意味がないが、大阪経済大学という一点で我々が繋がっているとすれば、ここでもう少し汗をかくべきだと思う。私も、今年で64歳になったが、会社のガバナンスで、私がビジネス界で活動できる期間は、長くてもあと5年間ということになる。残り時間が短くなっているなか、我々、経済を中心とする大学は、スタートアップ企業を支援していかなければならないという思いもある。本日は、大学から理事長も学長も来られているので、その糸口、入り口をつくっていただきたい。 我々OBというのは、ただの先輩ではなく、ビジネス界の先輩ということで、大樟会のなかに春秋会を立ち上げた。ならばその役割を果たすべきだと思う。そうでなければ大樟春秋会をいう名称はなくして、大樟会のままでいい。 我々は、ビジネス界で生きてきた。だから、ビジネス界で経営者になろうとしている人たちの困っていること、悩んでいること、そういったことを何とか我々が手助けできればと思う。私のいとこの子供は女の子だが25歳で会社を経営している。我々が就職した頃と比べると、会社法も随分変わって、資本金の額も変わっている。こういう時代に動かなくてどうするのかという気持ちになる。来年はその一里塚にして、まずやれることからやる。そういう思いで一杯である。 本日、ご出席の理事長、学長にも一肌脱いでもらいたい。私も先頭に立ってやっていきたい。皆さん方も、いろいろアイデアや知恵があれば、後進のために一石を投じたり、門戸を開いていただければ幸いである」。 続いて、藤本二郎理事長は、概要、次のように挨拶されました。 「大学の近況であるが、先ずは、来年4月1日から始まる高等教育の無償化ということでバタバタとしている。来年は、申請した大学は文科省から無償化の対象大学として認可を受ける。文科省の話を聞いていると、それ以降は申請しても必ずしも対象大学に選ばれるかどうかはわからない。もし選ばれなかったら、授業料などは大学が負担しなければならない。本学は大丈夫だろうと思うが、タカをくくっていると足許をすくわれることになる。また、学内では、23年度に向けて学部再編、定員増の段取りを進めている。もう一つは、大学のガバナンス改革、特に大学の理事や評議員の数を少し減らして、風通しのよい合議体にしたいということで、改革を進めている最中である。 本年4月に若い山本新学長が就任した。さすがバイタリティがあって、活発に教学の改革に取り組んでおられる。若い学長になって大成功であったと思う」。 さらに山本俊一郎学長は、概要、以下のとおり述べられました。 「今、大学としてどうしていくかの岐路にある。定員増、学部再編問題である。定員をどうするかということ自体は、定員の厳格化ということで、これまで定員の1.3倍くらい採っていたのを、厳格に1.1倍あるいは1.05倍にしなければならないので、定員を増やすことは確実である。あとは学部を再編するということで、今年の4月以降かなりの力を注力しているところである。 私自身としては、第一に国際化を進めていくということを言っている。そもそも10年位前に進めておかなければならなかったことができていなかったと思う。今更、国際化に力を入れても…、というような意見もあるが、今更だからこそ、他校に追いつくためにやらなければならない。英語での経済、経営の授業を充実させたい。英語の授業をすれば手当てを2倍にするということで、理事会で何とか認めていただいた。今、10を超える英語の授業が開講されている。そうすれば、海外の英語圏の学生にも来てもらえる。 私が危機感を持っているのは、2040年になると、関西では、国公立、関関同立・産近甲龍の私立8大学の入学定員が関西の大学の志願者数と一致する。つまり2040年に私立8大学に入っていないと、学生は来ないということになる。 もう一つが、本学には中小企業研究所があって、関西の中小企業を積極的に支援していくと謳っているので、この4月から力を入れ、かなりの数のセミナーを開催している。これから規程を改定して、研究だけではなく、企業支援にも力を入れていく。森田会長のおっしゃったスタートアップ企業を支援していきたいと考えている。課題は山積しているが、それでもスピード感をもって対応していきたい。教職員が一丸となって本学を益々発展させていきたいと強く思っているので、ご支援の程、よろしくお願いしたい」。 続いて、志水事務局長から会務報告があり、現在、春秋会の会員は、前回より2名増え、67名になったこと、会費の残高は347万8,000円で、近く400万円くらいになるので、大学の90周年に向けて使い方考えていただきたいとの報告があった。 この後、懇親会に入ったが、懇親会での主な発言は以下のとおりであった。 ・わが国で、過去、出生数のいちばん多かったのは年270万人、昨年は93万人、今年は80万人である。これは、今後20年後に問題になってくる。アジアではどんどん人口が増えていて、マーケットは海外に出ていく。その時、英語がしゃべれない、経営戦略がわからない、経済がわからないでは役に立たない。大経大は経済系の専門大学としてスゴイと言われるようにならねばと熱き思いでいる 最後に、山本学長が、「皆様のお話を伺っていて、キーワードは『具体的に』という言葉であると感じた(「春秋会は具体的にどのようなことをすればいいのか」という発言に関して)。 私は若い、若いと言われるが、失敗しても何ということはないと思って、これから取り組んでいきたいと思う。近々、具体的な案を春秋会に皆様に示すことをお約束したいと思うので、心待ちにしていただければいいかなと思っている。今後共、よろしくお願いしたい。 もう一言、言わせていただければ、クラブ活動の応援に行っていると、周囲はクラブの関係者だけなので寂しいなと思う。やはり野球などでは、同窓生が集って球場が一杯になる、そういう光景を見られればと思う。皆様も大阪経済大学への母校愛を120%出していただいて、今後共ご支援いただければと思う」と気持ちのこもった挨拶をされ、最後は一本締めで締められた。 ※志水事務局長から、次回の春秋会は、来年の5月中旬に、今回と同じくホテル阪神大阪で開催するとの報告があった 大樟会事務局長 内田 敏雄(39回)
2019年5月14日(火)午後6時から大阪市中央区天満橋の大阪キャッスルホテルにおいて2019年度第1回の大樟春秋会総会が開催されました。 出席者は会員11名のほか大学から来賓として藤本理事長、山本学長、崎田事務局長ほか2名、大樟会から田村会長ほか3名の計20名でした。 総会は春秋会の志水事務局長の司会ではじまり、議長に指名された森田俊作大樟春秋会会長(大和リース株式会社社長)の挨拶がありました。森田会長はそのなかで「大学を通じ将来のベンチャーを育てようとか、今、いちばん悩んでいる30代、40代の同窓生に焦点を当て、もっと底辺を広げるべきだという話を前回の春秋会でした。就職担当部から就職をよろしくお願いしますと頼まれるだけの春秋会であれば大学自体を盛り上げることもできなくなる」と述べられました。 続いて志水事務局長から会務報告があり、2019年度の役員人事として副会長に株式会社ハブ社長の太田剛氏、顧問には株式会社京都西川元相談役の大河内徹心氏の選任が上程され、承認されました。この後、前副会長の大河内氏より「4月4日に大学および大樟会の事務局と懇談する機会をもったが、春秋会がベンチャー企業の育成支援はできないか、春秋会会員有志による春秋会初の寄付講座等の仕組みを大学からの提案できないかといった具体的な話が出てきている。大学の事務局と組んで前に進んで行こうということだ」などの報告をされました。 この後、懇親会に入り、藤本理事長の挨拶に続き、4月に就任した山本新学長は「今後、大学の100周年のあるべき姿を示したビジョン達成のため、これからの3年間、皆様とともに全力を尽くしていきたい」と学長就任の抱負を述べられました。 最後は、佐藤武司前理事長が大学の発展、大樟春秋会の発展を祈念した一本締めで締められました。 大樟会事務局長 内田 敏雄 |