2016
 
2016年度 入学式を盛大に行われる
新入生は昨年を上回る2026名

 2016年度の入学式は、2016年4月1日(金)、あいにくの小雨模様でしたが、桜花爛漫の70周年記念館「フレアホール」で新入生2026名が参加して盛大に挙行されました。

 式は、2回に分けて実施され、午前10時から経済学部、人間科学部、大学院経済学研究科・人間科学研究科、午後1時から経営学部第1・2部、情報社会学部、大学院経営学研究科・経営情報研究科の入学式がそれぞれ開催されました。

コ永学長式辞(要旨)

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 本日、ここに学部生、大学院生を合わせまして2,026名の新入生を迎えられましたことを、本当にうれしく思います。本学は、2012年に創立80周年を迎え、今年で84年になります。本日、出席されている皆さんが35歳くらいになる2032年には100周年を迎えます。これまで、9万3千人を超える卒業生を輩出し、社会で活躍されています。今日から皆さんは大阪経済大学の学生であることにプライドを持って4年間を過ごしてほしいと思います。

 今日は、皆さん方に3つのことを話します。まず第一。「陽光桜」という桜があります。私は、俳優 笹野高史が初主演した「陽光桜」という映画を見て、初めて「陽光桜」のことを知りました。これは愛媛県の高岡正明さんという方がつくり出したものです。高岡さんは、第二次世界大戦中に青年学校の教員を務め、戦地に向かう教え子たちに「お国のために戦ってこい。そして、またこの桜の下で会おう」と見送りました。そして多くの教え子たちが戦死し、敗戦後に自責の念に苦しんだ高岡さんは、亜熱帯のジャワから極寒のシベリアまで、教え子たちの慰霊のため、教え子たちが戦死した異国でも美しく咲く新種の桜をつくることを決意しました。そして30年間、人工交配を続け、「陽光桜」を生み出したのです。高岡さんは、この「陽光桜」を国の内外に約5万本、無償で贈り続けたということです。私の故郷は愛媛県なので、高岡さんに「ありがとう」と言いたいと思います。

 二つ目の話。本学の前身である昭和高等商業学校の校長で、本学の初代学長を務めた黒正巌博士の言葉に「道理貫天地(道理は天地を貫く)」という言葉があります。戦前に学徒出陣で戦地に向かう学生たちの卒業アルバムに書いたものです。これは世界でオンリーワン、大経大のオリジナルの言葉です。「道理」とは何なのか。「道理は世界を、そして目に見えない天地を貫く」ということです。各人各様の解釈で構いません。正解はないのです。是非、これからの4年間、この「道理貫天地」の意味を考えていただきたいと思います。

 最後に、もう一つ、言葉を贈ります。「世界は一冊の本である」これは私の好きな詩人・長田弘の詩です。「本を読もう。もっと本を読もう、もっともっと本を読もう。書かれた文字だけが本ではない。日の光、星の瞬き、鳥の声、川の音だって、本なのだ。ブナの林の静けさも、ハナミズキの白い花々も、おおきな孤独なケヤキの木も本だ」。先ほどの「陽光桜」も本です。本でないものはない。世界というのは開かれた本だ。

 皆さん、これからの大学生活で、古今東西の知恵のかたまりである本を読んでみませんか。これから新しく皆さんが経験するすべての世界が本なのです。世界は一冊の本です。皆さんのこの青春に、本を読んでみませんか。

 新入生の皆さん、ご入学、ほんとうにおめでとうございます。


佐藤理事長式辞(要旨)

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 私も大阪経済大学を卒業した卒業生の一人です。大学生活では、勉学とクラブ活動に励み、そこで知り合った仲間たちとは、今でもつながりを持っています。そんな掛けがえのない仲間のできた大学を、私はちょうど東京オリンピックの開催された1964年に卒業しました。そして、皆さんが卒業される2020年は、2回目の東京オリンピックが開催される年です。そのように考えるととても感慨深いものがあります。

 さて、皆さんは、小学校から中学校、高等学校で12年間の学校生活を送ってこられました。これまで、皆さんは生徒と呼ばれていましたが、大学では学生と呼ばれることになります。学校教育法という法律で、大学など高等教育課程で学ぶ人達を学生と呼ぶことになっております。皆さんは、これから4年間、大阪経済大学で高いレベルでの教育を受けることになりますが、ボーッとしているだけでは、4年間はアッという間に過ぎてしまいます。授業やクラブ活動、サークル活動など積極的に行動しないと、4年後には大きな後悔をすることになります。そうならないために覚えておいてほしいことが二つあります。

 一つ目は、これからの4年間、一人ひとりが目指すべき目標を求め、目標が決まれば、それに向かって努力してほしいということです。高校まで決められた時間割りで、決められた先生の授業を受けてきましたが、大学では自分で授業や先生を選び、自分で時間割りを決めて、自分の力で卒業しなければなりません。かなり自由が効く反面、単位を落とすと卒業することができません。それだけに、4年間の目標をしっかりと決め、どのように過ごしていきたいのか、どのようなことをやりたいのかを定めて頑張ってほしいと思います。

 二つ目は、自らの考えで、積極的に動ける能動的人間になりなさいということです。これは、いわゆるポジティブな人間、言い換えれば、どんな場面でも自分というものをもっている骨太な人間になれということです。今、時代は大きな変換点を迎えています。18歳人口の減少による労働力の減少、さらにグローバル化の加速による経済競争の激化。このような時代に対応するためにも、どんな場面でもしっかりと自分をもって立ち向かえる力をこの4年間で身につけてほしいと考えています。

 ところで、本学は創立84年、卒業生9万3千人を超える都市型中堅大学として多くの先輩が卒業してきました。本日、入学式を迎え、皆さんは、新たに大阪経済大学の歴史のバトンタッチを託されたということになります。先人からつながっているこの歴史の繰り返しは、オリンピックの聖火のようなものです。これからの4年間、聖火リレーのなかで、人から人につながる力を感じながら、大きな青春の炎を燃やしてほしいと思います。

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